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近年「予防歯科」という言葉をよく耳にするようになりました。
日本でも、歯科は治療するための場所、という考え方が変わりつつあります。
ですが、海外と比較すると予防歯科の考え方がまだまだ浸透していないのが日本の現状です。
そこで今回は、予防歯科の目的や重要性、歯科で行うPMTCというメンテナンス内容について解説します。
虫歯にもなっていないのに、歯科へ通院するなんて面倒だと思っていませんか?
でも虫歯になってからでは遅いのです。
予防歯科を始めたいと思っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
予防歯科の目的とは
予防歯科は、
口の中で起こりうるトラブルを未然に防ぎ、健康な歯を維持していくことを目的としています。
1本でも多く歯を残すことにはメリットが多くあり、食生活を豊かにするだけでなく、全身の健康維持へ繋げることも可能です。
しかし、日本人は予防歯科に対する意識がまだまだ低い現状があります。
虫歯の予防先進国と呼ばれるスウェーデンでは、1970年代から予防歯科の重要性が注目され、定期チェックを受けることが義務化されています。
結果、2013年の時点でスウェーデンの80歳以上に残存する歯の平均本数は21本と、非常に高い水準です 。
歯科へ定期的に通院する割合も国民全体で非常に高く、予防歯科に対する習慣ができていることが分かります。
日本でも1989年より「8020運動」という活動が推進されていることはご存じでしょうか。
80歳で20本歯が残っている人の割合を50%にしようという取り組みです。
2016年の歯科疾病実態調査の結果では、8020運動の達成者は51.2%と目標達成はされました。
しかし、定期チェックをおこなっている人の割合は、歯科へ通院している人の30%程度で、国民全体での割合ではありません。
日本では習慣となるまでに至っていないことが分かります。
習慣化を目指して、次は予防歯科の重要性も理解していきましょう。
予防歯科の重要性
予防歯科には多くのメリットがあります。
メリットが理解できれば、その重要性もおのずと分かるはずです
一緒に確認していきましょう。
メリット1:虫歯などの病気を早期発見できる
虫歯の初期段階は痛みがなく、自分では気づきにくいのが特徴です。
歯周病は、歯がグラつくまで気付かないということもあります。
どちらにしても、
予防歯科により早期に発見できれば最低限の治療ですむため、歯を失う結果までに至ることはほぼありません。
メリット2:健康な歯をキレイに維持できる
予防歯科は虫歯などの問題を見つけるだけではありません。
それでは歯科検診と一緒になってしまいます。
予防歯科は、
健康な歯を維持することが一番の目的です。
よって、健康な歯に対するメンテナンスを行っていく必要があります。
メンテナンスとして行うのが、日々のセルフケアと歯科で行うプロケアです。
プロケアの中でメインとなるのがPMTCと呼ばれるメンテナンスです。
予防歯科でセルフケア、プロケアの両方を行っていれば、歯本来の白さも維持できるので、見た目もキレイに維持することができます。
メリット3:健康寿命を延ばすことができる
歯の残存本数が多いほど健康寿命が延びることが近年の研究で分かってきました。
また、歯の残存本数が少ない人ほど、認知症になるリスクが高くなることも分かっています。
したがって、予防歯科で健康な歯を残すことは、老後の生活の質を向上させ、健康寿命を延ばすことができるのです。
メンテナンスの内容
メンテナンスには、日々自分でおこなうセルフケアと歯科の専門家により行うプロケアがあります。
主なプロケアの内容
- ・口腔内検査で歯や歯茎の状態をチェック
- ・口の中の状態に合わせた歯磨き指導
- ・スケーラーという器具での歯石の除去
- ・PMTCによる歯垢の除去
- ・歯垢が溜まりやすい溝を樹脂で埋めて虫歯を防ぐシーラントという処置
- ・高濃度のフッ素を塗布
上記が、専門医に行ってもらうプロケアの内容です。
自宅で行うセルフケアは、歯磨き指導を受けた内容を日々自分で実践することになります。
最後は、プロケアで行われるPMTCについて解説していきます。
PMTCとは?
聞きなれない言葉のPMTCですが、実は歯科医院へ通院している人ならほとんどの方が経験したことがあるであろうケアの一つです。
Pはプロフェッショナル(歯科医師、歯科衛生士)、Mはメカニカル(機械的)、Tはトゥース(歯)、Cはクリーニング(清掃)の略語で、プロによる機械的な歯の清掃を指します。
専門的な機械を使用するので、歯磨きでは落とすことの難しい歯石や磨き残した歯垢を落とすことが可能です。
強力な電動歯ブラシのような機械で、歯の表面を磨かれた経験はないでしょうか?
そのケアがPMTCです。
また、スケーラーという歯石を取る機械を使用するケアもPMTCの一部となります。
フッ素入りの研磨剤で歯の表面の歯垢を除去し、スケーラーで歯の間や歯と歯肉の間にある歯石取り除くことがPMTCのメイン作業です。
表面を磨く目的は、口の中で繁殖した菌が作るバイオフィルムを剥がすことです。
バイオフィルムが剥がれた歯はツルツルの状態となり、新たな汚れや菌が付着しにくい状態となります。
歯の表面も歯間も清掃したら、最後に高濃度のフッ素を塗布します。
清掃された歯はフッ素を取り込みやすい状態となっているため、定期的にPMTCを行うことが大切です。
高濃度のフッ素を定期的に取り込むことで歯面が強化され、結果的に口腔内のトラブルが起きにくい環境へと整えることが可能となります。
歯石についてより詳しく知りたいという方は、別途コチラの「
歯石とは?歯垢との違いや白い歯石と黒い歯石の違いを紹介」の記事をご覧ください。
健康な歯を守るためには「予防歯科」が大切
今回は予防歯科の目的や重要性、メンテナンスのPMTCについて解説しました。
健康寿命を延ばすことも可能な予防歯科、あなたも始めてみてはいかがでしょうか。
当院では、基本に忠実かつ丁寧な治療を通じて患者様への負担の少ない施術を行います。また予防歯科にも注力しており、患者様の天然の歯を守るべく歯のケアに対しての指導も行っております。
歯医者をお探しなら、ぜひ
長崎県大村市の大村ファミリー歯科へご来院ください。
2023-05-09 14:34:00
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似たような食習慣でも、虫歯になりやすい人となりにくい人がいますよね。
実はその背景には、幼い頃からお口の中に「虫歯菌」がいるかどうかが大きく関わっています。
特に、子供の虫歯の発生は“歯磨きを毎食後していない”“甘いものを多く摂っている”などということよりも、この「虫歯菌」の有無によるところが大きいと言われています。
そこで今回は、子供の虫歯の発生と対策を3つのポイントに分けてまとめました。
保護者の方に知っておいてほしい、子供の虫歯リスクを減らすための大切な知識です。
子供の頃の過ごし方で、一生の口腔環境が決まるといっても過言ではありません。
お子様のお口の将来のために、ぜひチェックしてみてください。
虫歯菌は感染する
虫歯は、風邪などと同じように人からうつる感染症です。
生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中に虫歯菌は存在しないことがわかっており、虫歯菌は主に親から感染すると考えられています。
虫歯菌は硬い組織に棲む性質があるため、歯が生えていない赤ちゃんのうちは、口の中に入ってもとどまることができません。
しかし、乳歯が生え始めると虫歯菌への感染がスタートします。
歯が生え始めると虫歯菌の生育場所が増え、砂糖を摂る機会も増えてくるので、更に感染のリスクが高まります。
虫歯菌の母子感染
虫歯菌は、唾液を介して感染します。
特に、子供の頃の感染の多くを占めるのが「母子感染」です。
これは、子供に触れ合う機会が最も多い母親からうつることを指します。
母子感染のしくみを知り、未然に防ぐことで、子供に感染するリスクを減らすことができます。
母子感染のルート
普段、何気なく取っている行動が虫歯菌の感染につながっています。
考えられるパターンを見ていきましょう。
母子感染はどうやって起こる?
- ・食べ物をフーフーして冷まして与える
- ・スプーンや食器の使いまわし
- ・食べ物の口移し
- ・愛情表現のキス(口以外も含む)
また、母親に虫歯がある子供は、母親に虫歯がない子供と比べて虫歯になりやすいという研究報告もあります。
一度うつってしまった虫歯菌は後からなくすことはできません。
しかし、母親が持っているであろう菌の数を減らすことで、感染のリスクを下げることはできます。
母親に虫歯がある場合は早めに治し、できるだけ菌の数を減らしておくことが、母子感染を防ぐためにも大切です。
「感染の窓」とは
赤ちゃんは虫歯菌を持っていませんが、乳歯が生える1歳6ヶ月頃~2歳6ヶ月頃に虫歯菌への感染が増えることがわかっています。
この期間を「感染の窓」と呼びます。
この時期の感染の有無が将来の虫歯リスクを左右するため、とても大切な期間です。
2歳までの感染の有無を、4歳になったときの虫歯の本数を比較した研究報告があります。
2歳までに感染した場合は、しなかった場合のなんと16倍という結果が。
この結果は、早くに虫歯菌に感染すると、その分虫歯になるリスクも高くなるということを示しています。
3歳までに感染しなければ、大人になっても虫歯になりにくいとも言われています。
全く感染しないということは難しいですが、感染の時期をできるだけ遅くすることは重要です。
子供のオーラルケアにも気を配りましょう
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、子供の虫歯の発生と対策についてご理解いただけたと思います。
子供は元々、虫歯菌を持っていないため、感染をできるだけ遅くしてあげることが、将来の虫歯発生リスクを低くすることにつながります。
日頃から、ぜひ子供のオーラルケアにも気を配ってあげましょう。
当院では、基本に忠実かつ丁寧な治療を通じて患者様への負担の少ない施術を行います。また予防歯科にも注力しており、患者様の天然の歯を守るべく歯のケアに対しての指導も行っております。
歯医者をお探しなら、ぜひ
長崎県大村市の大村ファミリー歯科へご来院ください。
2023-05-02 14:33:00
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歯みがきや食事、うがいの時に歯が痛むことで、初めて「虫歯かもしれない」と疑うケースが多いのではないでしょうか。
歯医者に行くと費用がかさむ、忙しくて時間が取れないなどの理由で、少しくらい放置しても大丈夫だろうと思う人もいると思います。
しかし、虫歯は放置している間にも進行し続けているのです。
場合によっては、一見すると関係ないように感じる大きな病気を引き起こす可能性も。
そこで今回は、虫歯放置によるリスクやあらゆる病気の可能性について紹介します。
虫歯は早期発見、早期治療が大切です。
虫歯がある方も、健康な口内環境の方も、ぜひ参考にしてください。
虫歯を放置するリスク
虫歯はいったんできると進行し続けるので、あらゆるリスクを回避するため、早期治療が大切です。
では、放置することで考えられるリスクにはどのようなものがあるのでしょうか。
放置するリスク
- ・歯の神経が壊死する
- ・激しい痛みを伴う
- ・膿が溜まり、口臭が悪化する
- ・抜歯の可能性がある
- ・他の病気を引き起こす可能性がある
放置したままだと、虫歯の菌が歯の一番内側である歯髄に到達し、歯の神経が壊死する可能性があります。
神経が壊死することで痛みを感じなくなる場合もありますが、ほとんどは放置し続けることで我慢できないほどの痛みを伴い始めるでしょう。
また、膿が溜まることで口臭が悪化することも。
虫歯による口臭の原因は他にもあり、炎症した部分が腐ることも挙げられます。
炎症が引き起こす症状は、口臭悪化だけではありません。
炎症により顎や歯肉が腫れ、最終的には歯の根元まで虫歯の細菌が侵食することもあります。
この状態までくると、露出している部分の歯は根っこしか残らないほどになるため、可能な治療方法もなく、抜歯するしかありません。
また、
虫歯の菌が体内に巡ることにより、別の大きな病気になってしまう可能性もあります。
これについては、次で詳しく解説してきましょう。
虫歯放置は大きな病気に至る可能性も
虫歯の怖いところは、口内のトラブルだけに留まらないことです。
神経が壊死することにより、虫歯の細菌に対抗した白血球が膿として残ります。
この膿が口内に留まったり体内を巡ったりすることにより、以下の症状や病気を引き起こす可能性が危惧されます。
頭痛や副鼻腔炎などの症状
口元から近い顔周辺は、虫歯の影響を強く受けます。
膿が溜まるとひどい臭いを感じるだけでなく、副鼻腔炎を引き起こすことも。
副鼻腔炎は鼻風邪の一種ですが、虫歯が原因で起こった場合は、虫歯の治療が終わらないと治りません。
虫歯により膿が溜まることで、
頭痛や顔面痛が生じることもあり、これらも治療が終わるまで、痛みが継続します。
敗血症や脳梗塞などの病気
皮膚に覆われていない口内は、粘膜のすぐ下に毛細血管が通っています。
そのため、歯の奥深くまで虫歯が到達することで、細菌が血管を介し全身に巡ってしまうのです。
細菌に体の抵抗力が劣れば、敗血症を引き起こす可能性があります。
敗血症 は感染による生体反応のことで、臓器障害や機能障害意をきたす病気です。
ショック症状など、場合により死に至る可能性もあります。
他にも、細菌が侵入する場所が悪ければ、
脳梗塞や心筋梗塞などを招く原因にもなりえます。
仮に、脳や臓器に侵入しなくても、血管内部で血栓を作る場合もあり、同様の病気を引き起こす原因にもなるでしょう。
このように、放置するという行為は、歯の寿命だけでなく他の病気を引き起こす可能性もあるため、とてもリスクが高い行為といえるのです。
虫歯が発覚したらすぐに歯科クリニックへ
今回は、虫歯を放置するリスクについて解説してきました。
早期治療の必要性がご理解いただけたでしょうか?
是非とも早急に治療し、健康な口内環境を維持するためにも定期検診を受けましょう。
当院では、基本に忠実かつ丁寧な治療を通じて患者様への負担の少ない施術を行います。また予防歯科にも注力しており、患者様の天然の歯を守るべく歯のケアに対しての指導も行っております。
歯医者をお探しなら、ぜひ
長崎県大村市の大村ファミリー歯科へご来院ください。
2023-04-25 14:33:00
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虫歯はないはずなのに、冷たいものを食べたとき、歯磨きをしたときなどに、歯がしみたりピリッとした痛みを感じたりする、なんてことはありませんか?
その症状、知覚過敏かもしれません。
長く続く痛みではなく、刺激がなくなれば治まるため、気にはなるものの特に治療はしていないという人もいるでしょう。
しかし、知覚過敏を放置しておくと、さらに痛みが増すこともあるようです。
刺激があるからと歯磨きがおろそかになり、ひどい虫歯の原因になってしまうことも考えられます。
そこで今回ご紹介するのは、知覚過敏の症状と原因、治療方法について。
知覚過敏について詳しく理解したいという人は、ぜひ参考にしてみてください。
知覚過敏とは
知覚過敏とは、
虫歯や歯の炎症といった症状がないにもかかわらず、特定の刺激により歯がしみたり痛みを感じたりすることを指します。
主な要因
- ・冷たい食べ物や飲み物の摂取
- ・熱い食べ物や飲み物の摂取
- ・甘いものやすっぱいものの摂取
- ・歯磨き
- ・冷たい風や空気
一過性の痛みで刺激がなくなれば痛みも治まりますが、場合によっては歯磨きがつらいほどの痛みになることもあります。
虫歯との見分けがつきにくいのですが、虫歯の痛みは慢性的に続くケースが多いので、痛みの感じ方によって見分けることができるかもしれません。
知覚過敏の原因とメカニズム
知覚過敏は、
歯の象牙質と呼ばれる箇所の露出が原因で起こる症状です。
象牙質には神経に通じる無数の穴が開いており、象牙質に受けた刺激が神経に伝わり、痛みを感じてしまいます。
これが、知覚過敏が起こるメカニズムです。
歯の象牙質が露出する主な原因は、エナメル質の摩耗と歯ぐきの後退の2つが挙げられます。
健康な歯の場合、歯はエナメル質に覆われ守られていますが、エナメル質が摩耗することで、中の象牙質が露出、刺激による痛みを感じやすくなります。
エナメル質が摩耗する原因
- ・過度の歯磨き
- ・歯ぎしり
- ・食べ物や飲み物の酸による摩耗(酸蝕歯)
また、通常歯肉の中に隠れている歯の根元の象牙質はエナメル質に覆われておらず、歯ぐきが下がることにより、象牙質が露出することもあります。
歯ぐきが下がる原因
知覚過敏は一過性の痛みのため、放置してしまう人も少なくありません。
しかし、刺激のひとつである歯磨きがおろそかになることにより、歯垢が蓄積、象牙質の神経の穴が広がり、痛みがもっとひどくなるという負のスパイラルに陥ることもあるため、できるだけ早く対処するのがベストです。
知覚過敏の治療法
治療方法に関しては、症状の程度によって変わります。
知覚過敏の原因療法
歯ぎしりや嚙みあわせ、歯周病などの改善を図り、知覚過敏の根本的な原因を取り除くのが原因療法です。
歯ぎしりが原因であれば、ナイトガードというマウスピースを使用し、歯ぎしりの改善を目指す、噛み合わせが悪いなら、歯や詰め物、被せものを削るなどして嚙み合わせを調整する、歯周病による歯ぐきの下がりが原因なら、歯周病治療をするなどして、知覚過敏の原因を取り除きます。
ひどい場合には、神経を抜くという対応になることも。
歯の神経を抜くことで、痛みを感じないようにするのが目的です。
しかし、神経を抜くと歯がもろくなったり虫歯の進行が早くなったりというデメリットもあるため、治療の施しようがないときの最終手段と考えておきましょう。
知覚過敏の対処療法
原因療法の場合、原因を取り除くまでに時間がかかるものもあり、それまで痛みを我慢し続けるのはつらいでしょう。
そのために、
患部を保護して痛みを軽減させるのが目的の対処療法も行われます。
知覚過敏の対処療法
- ・硝酸カリウムを配合した知覚過敏用の歯磨き粉を使用して、しみる症状を緩和する
- ・露出した象牙質に薬剤やコーティング剤を塗り症状を抑える
- ・詰め物で覆って症状を軽減する
歯の状態に応じた対処療法により、痛みを軽減することができるでしょう。
知覚過敏の放置は危険!
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、知覚過敏の症状や原因について理解いただけたと思います。
知覚過敏を放置すると、さらに症状がひどくなる可能性もあるでしょう。
歯の痛みは放置せず、早めに歯医者に相談するようにしてください。
当院では、基本に忠実かつ丁寧な治療を通じて患者様への負担の少ない施術を行います。また予防歯科にも注力しており、患者様の天然の歯を守るべく歯のケアに対しての指導も行っております。
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2023-04-18 14:33:00
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大人になって生えてくることの多い、親知らず。
そんな親知らずが生えてくると、痛みが生じたり不快感があったりとトラブルに繋がることあります。
人によっては症状がない場合もあるので、生えてきた親知らずを抜いたほうがいいのか、そのままにしていいのか悩んでいる方は少なくありません。
しかし、親知らずを放置することで、痛みや不快感以外にもさまざまな症状が現れることがあります。
そこで今回は、親知らずの特徴や生えていることで周辺にもたらす症状について解説。
加えて、抜歯のメリット・デメリットも紹介していきます。
親知らずが生えてきて抜歯をするか迷っている方は、治療の参考にしてみてください。
親知らずとは
人間は、通常15歳頃までに上下28本の歯が生えてきます。 そして、
20歳頃に永久歯の中で一番最後に生えてくるのが親知らずです。
親知らずの正式名称は「第三大臼歯」ですが、別名「親知らず」と呼ばれています。
その由来は、生えてくる年齢の頃には、自分で歯の管理ができるようになっていることが多いため、親の知らない間に生えるという説からきています。
また、人間の寿命が短かった頃には、親知らずが生えてくるときにはもう親は生きていない年齢だったためという説もあるようです。
生え方の特徴として、前から数えて8番目、歯の一番奥に生えてきます。
昔の日本人は、食事に硬いものが多かったため、丈夫な顎と32本の歯が必要でした。
そのため、親知らずは正しい場所に生えて役割を果たしていたようです。
しかし近年は、食事が柔らかくなり32本のうち親知らずの4本が必要なくなってきました。
また、食事が柔らかいことで噛む回数が減り、顎が小さくなる傾向にもあります。
顎が小さいことによって親知らずが生えるスペースが無くなり、親知らずが斜めや水平に生えたり、途中まで生えても歯肉がかぶさったままだったり、骨の中に埋まったままで生えてこないケースが多くなってきているようです。
親知らずがもたらす症状
次に、親知らずが生えているとどんな症状をもたらすのかをみていきましょう。
痛み・腫れ
親知らずは途中まで歯茎に埋まっていたり、真っすぐに生えてこなかったりする場合が多いため、
周囲の歯茎に食べ残しが溜まりやすく炎症を起こしやすいといわれています。
親知らずの周囲の歯茎が炎症を起こすことによって、腫れて痛みがでることがあります。
また、親生えてくる際に周囲の組織や歯を圧迫してしまい、痛みを感じることもあるようです。
虫歯・歯周病
親知らずの周囲には歯垢が溜まりやすくなるため、
虫歯や歯周病を起こす可能性が高くなります。
さらに、他の歯に比べて歯の質が弱いということも虫歯になりやすい原因のようです。
親知らずが虫歯になることによって、手前の歯にも虫歯や歯周病を引き起こしてしまうこともあるので注意しましょう。
歯並びが悪くなる
親知らずが手前の歯を押すように生えてくると、歯並びがずれ、その影響で前歯が重なることがあります。
歯並びがよかったはずなのに、大人になって悪くなったという場合は、親知らずが原因かもしれません。
また、歯並びがズレた状態でかみ合わせをすることで、顎がカクカクとしたり歯が異常にすり減ったりすることもあるようです。
口臭
親知らずが原因でなりやすい虫歯や歯周病は、
口臭の発生源にもなります。
また、歯ブラシが届きにくいことから磨き残しが多くなり、歯茎の溝の部分などに蓄積された細菌が口臭の原因になることもあるようです。
口内炎
親知らずが頬の粘膜を刺激したり、噛み合わせの向かいの歯茎を噛んでしまったりすると、
その部分が口内炎になってしまう可能性があります。
抜歯のメリット・デメリット
親知らずが原因で何かしらの症状が現れた場合は、抜歯をした方が良いといわれています。
そこで、ここからは抜歯のメリットとデメリットを紹介していきます。
親知らず抜歯のメリット
まずは、主なメリットからみていきましょう。
口臭予防になる
特に斜めや横向きに生えている親知らずがあると、歯ブラシが入りにくい歯周ポケットができやすいようです。
歯周ポケットがあると、歯磨きをしても磨き残しが出やすく口臭の原因となってしまいます。
親知らずを抜歯すると、歯ブラシが奥まで届くので口臭予防に繋がるでしょう。
歯周病のリスクが軽減する
親知らずが斜めや横向きに生えると、食べカスが入り込みやすくなり歯周病や炎症を起こしてしまう可能性があります。
そのまま放置していると、周囲の歯を溶かすこともあり隣の歯まで抜けてしまうことも。
親知らずを抜歯することで、こういった歯周病などのリスクを軽減することができます。
虫歯予防になる
磨きにくい親知らずとその隣の歯の隙間に食べカスが溜まってしまうと虫歯の原因となります。
症状が進むと、隣の歯の根の部分まで虫歯に浸食され、隣の歯まで抜かなければならなくなることもあるようです。
早めにことで、虫歯予防になることもメリットといえるでしょう。
小顔になる
親知らずを抜歯すると、隙間ができて歯を支える骨が痩せるため、人によっては小顔になることもあるようです。
親知らず抜歯のデメリット
続いて、考えられるデメリットも知っておきましょう。
抜歯後に痛みや腫れがでることがある
親知らずの抜歯後は、痛みや腫れを生じることがあります。
その場合、頬を冷やしたり処方された痛み止めを飲んだりするという対処が必要になるでしょう。
入れ歯やブリッジの土台が減る
入れ歯やブリッジをする場合は、土台となる歯が必要となります。
親知らずを抜くと土台となる歯が減ることになるので、将来治療の選択肢が狭くなる可能性も考えられるでしょう。
親知らずにお悩みの方は、まずはクリニックへ
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで親知らずの特徴や抜歯のメリット・デメリットについてご理解いただけたと思います。
親知らずで悩んでいる方は放置せず、まずはクリニックへ相談し適切な治療を受けましょう。
当院では、基本に忠実かつ丁寧な治療を通じて患者様への負担の少ない施術を行います。また予防歯科にも注力しており、患者様の天然の歯を守るべく歯のケアに対しての指導も行っております。
歯医者をお探しなら、ぜひ
長崎県大村市の大村ファミリー歯科へご来院ください。
2023-04-11 14:32:00
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親知らずは、正式名称を第三大臼歯と言い、最前方の前歯から数えて8番目の歯です。
永久歯の中でも最後に発育し、生える時期は10代後半から20代前半と人それぞれ。
もともと親知らずがない人や埋まっていて生えてこない人、4本キレイに生え揃う人など、個人差があります。
また、あごが小さいなどの理由からきちんと生えてこないことも多く、歯周病や虫歯などのトラブルが多いことが特徴です。
抜くべきかどうか悩んだ経験がある人も多いのではないでしょうか。
今回は、親知らずを抜くべきかどうかお悩みの方のために、抜歯が必要なケースと不要なケースを紹介します。
歯科医を受診する前に、少しでも情報がほしいという方は参考にしてみてください。
主な親知らずの生え方
一般的に親知らずは、上あごと下あごの左右1本ずつ、計4本あります。
一番奥に位置する歯なので、生えるスペースが限られており、ななめや横向きなどまっすぐ生えてこない人も少なくありません。
生え方は、大きくわけると以下の3パターンになります。
まっすぐ生えているパターン
親知らずがきれいにまっすぐ生えている人は、日本人では少ない傾向にあると言われています。
食生活の変化により、あごの骨が小さくなって親知らずが生えるスペースが狭くなっていることが要因と推察されています。
ななめに生えて、一部が埋まっているパターン
親知らずが一部見えた状態でななめに生えているということは、歯茎が部分的に被ったままの状態ということ。
そのような場合、歯磨きが難しいので不潔になりやすく、歯茎の炎症を起こしやすい環境を作ってしまいます。
親知らずが原因の炎症を「智歯周囲炎 」といいます。
重症化すると、顔がはれたり、口が開きにくくなったりするケースがあるようです。
歯が骨の中に埋まっているパターン
歯が骨の中に埋まっているパターンの場合もあり、このケースではレントゲン写真で確認することができます。
ほとんどの場合、様子見となるケースですが、他の歯に影響を及ぼす可能性があると判断されると抜歯となることもあります。
親知らずの抜歯が必要なケース
親知らずの抜歯は経験がある人もいると思いますが、決して気軽にできる行為というわけではありません。
正常な生え方をしていないときに行うことが多いため、他の歯の抜歯に比べて難しい処置です。
立派な永久歯を抜くので抜歯に時間がかかるケースもあり、その場合、体への負担も大きくなり、腫れや痛みを伴うなど多少のリスクが生じることもあります。
抜歯するかどうかは、自分のあごの形や歯並び、口の中の環境など、歯科医にきちんと診てもらって決めることが大切です。
ここでは、親知らずの抜歯が必要なケースをご紹介します。
横向きやななめに生えている場合
横向きやななめに生えている場合、
歯が一部しか見えていない状態なので、歯間や歯茎に汚れがたまりやすく、手前の歯が虫歯になったり、歯茎が炎症を起こしたりするケースが多いです。
軽度なら治療で治す場合もありますが、炎症を繰り返す場合には、抜歯が適切と考えられます。
親知らずが虫歯や歯周病になってしまった場合
親知らずは、
ブラッシングなど日々のお手入れが困難な位置にあることが多いので、他の歯に比べて虫歯のリスクが高くなってしまいます。
治療をしても再度虫歯や歯周病になる可能性もあるため、治療せず抜歯したほうがいいと判断されることがあります。
嚙み合わせに問題がある場合
歯は、まっすぐ生えて上下がうまく噛み合って正常な機能を果たせます。
いずれか1本だけ生えている状態だと、歯はどんどん伸びていき、歯茎や粘膜を傷つけてしまう可能性もあります。
痛みを引き起こす場合もあるので、嚙み合わせに問題があるときにも抜歯をおすすめします。
親知らずの抜歯が不要なケース
親知らずは、必ずしも抜歯が必要となるわけではありません。
では、抜かないで済むのはどのようなケースなのでしょうか。
抜歯が不要なケースをご紹介します。
まっすぐ生えて上下が嚙み合っている場合
上下ともにまっすぐ生えてうまく噛み合っている場合は、抜歯の必要はありません。
いずれか1本のみ生えている場合でも、お手入れが行き届いていれば、抜かなくても問題ないでしょう。
完全に骨の中に埋まっていて問題がない場合
親知らずが完全に骨に埋まっていて、痛みや腫れなどの症状がなく、まわりの歯や骨、歯茎に悪影響を及ぼさない場合も、基本的に抜歯は不要と考えられます。 今回は抜歯のメリット・デメリットについて紹介してきましたが、そもそも親知らずには抜歯が必要なケースと不要なケースが存在していることはご存知でしょうか?
親知らずの抜歯を検討中の方は、本当に抜歯をするべきかどうかの判断材料として、コチラの「
親知らずは抜くべきか?抜歯が必要なケースと不要なケースの違い」の記事をご覧ください。
抜くべきかどうか、まずはクリニックに相談
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、親知らずは抜くべきかどうかご理解いただけたと思います。
親知らずは、そもそも生えているかどうかや生え方など、人によって状況はさまざまです。
抜くかどうか迷っている方は、まずはクリニックに相談してみるといいでしょう。
当院では、基本に忠実かつ丁寧な治療を通じて患者様への負担の少ない施術を行います。また予防歯科にも注力しており、患者様の天然の歯を守るべく歯のケアに対しての指導も行っております。
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2023-04-04 10:41:56
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抜歯後の食事について解説します。
抜歯に局部麻酔を使用した場合、しばらくは口を動かすことが難しいでしょう。
麻酔が切れたあとであっても痛みや出血があるなど、とてもデリケートな状態が続きます。
とくに、親知らずを抜いた場合は、傷口が大きく回復に時間がかかるケースが多いです。
そんなときの食事はどのようにすればよいのでしょうか。
抜歯後は、咀嚼が難しいのはもちろん、刺激の強い香辛料や温かい食べ物によって傷口を刺激してしまう可能性も。
この記事では、そうした場合の食事のとり方について解説をしていきます。
食事を取るタイミングやおすすめの食べ物、食べてはいけないものなどについて知りたいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
食事はいつから摂取可能か
親知らずなどの抜歯は、局所麻酔を使用して行われることが一般的です。
麻酔が効いている間は感覚が失われるため、熱い食事でやけどをしてしまったり、誤って歯で口内を噛んでしまったりする可能性がありますので、麻酔が切れるまでは食事を控えましょう。
局所麻酔は2〜3時間で切れる場合が多いですので、食べるならそのタイミングが目安です。 また、抜歯してから数日から数週間は、痛みが残っていることもあるでしょう。
抜歯した箇所も傷つきやすいため、麻酔が切れたかからといってすぐに通常の食事に戻すことはあまりおすすめできません。
傷口の様子を見ながら、徐々に元の食事に戻していきましょう。
抜歯後におすすめの食事
抜歯後は、
傷の治りを妨げない食事を心がけてください。
特に治療直後は刺激物や固いものを除きましょう。
傷口を刺激しないうどんやお茶漬け、雑炊、おかゆなどの柔らかいものがおすすめです。
抜歯後に食べてはいけないもの
抜歯後の傷口はちょっとした刺激でダメージを負いやすい状態です。
とくに当日は、傷の治りを早めてくれる血餅(けっぺい)が取れやすくなっています。
加えて、痛みが残っていることが多いことから、口を大きく開けたり噛み切るのに時間がかかることも多いでしょう。
また、少しの刺激で痛みが強くなるケースもあります。
たとえば、
カレーなどのスパイスの効いたものや、固いおせんべいなどはやめておいたほうが無難です。
また、あまりに熱いものも患部に刺激を与えてしまうため、冷たい食べ物あるいは、よく冷ましてから食べましょう。
そして、
酒類もNGです。
「冷酒なら口当たりがいいからよいのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、アルコールは傷口を刺激したり、血行を促す働きがあったりするため、傷口が開き、再出血するリスクがあります。
そのため、総じて酒類はやめておいたほうがいいと覚えておきましょう。
親知らずの抜歯が必要なケースとしては上記のようなケースが挙げられますが、抜歯にはメリットやデメリットがあります。
親知らずの抜歯を検討中の方は、事前にコチラの「
親知らずの特徴によってもたらされる影響と抜歯のメリット・デメリット」の記事をご覧いただくことをお勧めいたします。
抜歯後の食事選びは慎重に
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで、抜歯後の食事ついてご理解いただけたと思います。
抜歯後の傷口は大変デリケートであるため、刺激しないような食事を心がけましょう。
当院では、基本に忠実かつ丁寧な治療を通じて患者様への負担の少ない施術を行います。また予防歯科にも注力しており、患者様の天然の歯を守るべく歯のケアに対しての指導も行っております。
歯医者をお探しなら、ぜひ
長崎県大村市の大村ファミリー歯科へご来院ください。
2023-03-28 14:41:40
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虫 歯の治療だけでなく、歯の矯正やホワイトニングでも使われている「セラミック」。
セラミックは、保険治療で使える白い詰め物「コンポジットレジン」よりも強度があって劣化しにくく、食べ物での着色や時間の経過による変色が起こりにくいのが特徴です。
ひと言「セラミック」と言っても、オールセラミックやメタルボンドなど、いくつか種類があります。
今回は、ジルコニアセラミック、オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンドの4種類のセラミックの特徴とメリット・デメリットを紹介します。
セラミック治療を検討している人は、セラミックの種類を知ることで、自分にぴったりなセラミックを見つけることに繋がるでしょう。
ジルコニアセラミックの特徴
ジルコニアセラミックは、
セラミックの一種である「ジルコニア」を使った被せ物・詰め物です。
人工ダイヤモンドとも言われているジルコニアは、セラミックの中でも割れたり壊れたりしにくく、通常のセラミックの10倍以上の強度があると言われています。
そのため、前歯だけでなくかみ合わせの力が強い奥歯にも使用可能です。
すべてをジルコニアで作ることもできますが、土台をジルコニア、表面をセラミックにすることで、ジルコニアの強度とセラミックの見た目の美しさを兼ね揃えることができます。
また、金属を使用していないので、金属アレルギーの人でも使用可能です。
しかし、強度があるゆえに加工が難しく、複雑な治療に向いていないという点はデメリットと言えるでしょう。
また、保険適用外での治療となり、保険適用の銀歯やコンポジットレジンと比べると高額で、前歯のクラウン1本の価格は、11万円~22万円が相場です。
オールセラミックの特徴
オールセラミックは、
すべて陶材で作られた被せ物・詰め物のことです。
金属を一切使わず、ほかのものを混ぜたり被せたりしていないので、透明性が高く、見た目が一番美しいと言われています。
もちろん、金属アレルギーの人でも安心して使用できます。
長年使用しても黄ばむなどの変色がなく、歯茎とオールセラミッククラウンとの境もきれいなままです。
美しさを最も重要視する人は、オールセラミックを選ぶのが良いでしょう。
しかし、強度はジルコニアセラミックに劣り、強い衝撃で割れたり欠けたりすることがあるため、どの歯でも使えるわけではありません。
そのため、奥歯などの強度がいる歯には使いづらいということを覚えておきましょう。
また、オールセラミックも審美治療に含まれるため、保険適用外となり費用は高額になる傾向です。 前歯のクラウン1本の価格は、8万円~17万円が相場です。
ハイブリッドセラミックの特徴
ハイブリッドセラミックとは、
プラスチック(レジン)とセラミックを混ぜた歯科樹脂です。
プラスチックを混ぜているため、ほかのセラミックよりも比較的安いのが特徴で、前歯のクラウン1本の価格は、5万円~11万円が相場です。
また、保険適用で使用するコンポジットレジンより、本物の歯に似ており、見た目が良いのがメリットと言えるでしょう。
金属を一切使用していないので、金属アレルギーの人でも使用できます。
ハイブリッドセラミックを詰め物として使用する場合は保険適用外ですが、2020年4月以降では、上顎および下顎の6番目の歯の被せ物でのみ保険適用が認められています。
ただし、上下左右の7番目の歯が4本とも残っていることが条件になっているので注意しましょう。
一方、オールセラミックに比べると見た目の美しさが劣り、プラスチックが混ざることで長年使用し続けると変色する点がデメリットです。
強度も金属に比べると十分ではないので、割れたり欠けたりする恐れがあります。
メタルボンドの特徴
メタルボンドは、
土台に金属を使用し、表面をセラミックで覆った被せ物です。
金属を使っているので、ほかのセラミックよりも強度があるのが最大の特徴でしょう。
そのうえ、表面はセラミックを使用しているため、オールセラミックには劣るものの、見た目も本物の歯に寄せて、きれいに仕上げることができます。
中身の金属を酸化しにくい貴金属にすれば、金属が溶け出すことでの歯茎の変色や金属アレルギーが起きる可能性も低くなります。
しかし、金属アレルギーがまったく起こらないというわけではないので、金属アレルギーの人は使用を控えたほうが良いでしょう。
メタルボンドもほかのセラミックと同様に保険適用外で、前歯のクラウン1本の価格は、オールセラミックと同じ程度の8万円~17万円が相場です。
また、角度によって、裏側の金属部分が見えてしまうこともあります。
セラミック治療の特徴を抑えておきましょう
それぞれのセラミックの種類の特徴について紹介してきましたが、実際に治療をする際にはそもそもの治療のメリット・デメリットを事前に理解しておくことが重要です。
それらの特徴を理解した上で本当に必要かどうかを判断してみてください。
詳しくは、コチラの「セラミック治療のメリット・デメリットと銀歯との違い」の記事をご覧ください。
セラミックの種類と特徴を知ると選ぶポイントがわかる
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことでセラミックの種類とその特徴についてご理解いただけたと思います。
見た目を最も重要視する人、強度を望む人など、選ぶポイントはさまざまです。
セラミックの種類と特徴を知り、ご自身に適したセラミックを選びましょう。
当院では、基本に忠実かつ丁寧な治療を通じて患者様への負担の少ない施術を行います。また予防歯科にも注力しており、患者様の天然の歯を守るべく歯のケアに対しての指導も行っております。
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長崎県大村市の大村ファミリー歯科へご来院ください。
2023-03-22 00:00:00
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今回はセラミック治療について深く知りたい方に向けて、銀歯との違いを交えながら詳しく説明します。
虫歯の治療で自分の歯を削り、かぶせ物や詰め物をしなくてはいけない場合に、保険適用の銀歯やプラスチック素材、保険適用外のセラミックの説明を受けることがあります。
なんの知識もなく急にその2点を説明されると、費用面の違いに驚くことでしょう。
保険適用と適用外の治療方法、それぞれの素材の違いを知識としていれておくと、いざというときの選択に役立ちます。
メリットとデメリットを理解した上で、費用面も合わせて自分にとって正しい選択をできる手助けになればと思います。
セラミックとは
セラミックとは
素材の名称であり、陶器と同じ素材です。
それを用いた治療方法を、
セラミック治療と言います。
歯が欠けた、または虫歯で失ったときにセラミック素材の詰め物・かぶせ物をする方法がセラミック治療です。
虫歯のときだけではなく、審美歯科として見た目を美しくするために用いることもあります。
セラミックの種類
セラミック治療に使われるものには、いくつか種類があります。
セラミックの種類
- ・オールセラミック
- ・フルジルコニア
- ・ジルコニアセラミック
- ・ハイブリッドセラミック
- ・メタルボンド
オールセラミックとは、その名の通り100%セラミック素材で作られている物です。
セラミックの一種であるジルコニアは、金属に匹敵するほどの強度があることが特徴で、フルジルコニアとは、ジルコニア100%の素材を指します。
ジルコニアセラミックは、セラミックとジルコニア、2種類の素材の利点を掛け合わせたかぶせ物です。
上記3種類は、保険適用外で高額な費用が必要になる素材ということを頭に入れておくと良いでしょう。
ハイブリッドセラミックとメタルボンドは、保険適用外の治療の中では比較的安価です。
ハイブリッドセラミックは、セラミックにプラスチック素材を混ぜて作るかぶせ物で、メタルボンドとは中身は金属で外側がセラミックでできたかぶせ物のことです。
セラミック治療の種類
セラミックを用いた治療には、主に以下の3つの種類があります。
治療の種類
- ・歯に開いた穴に詰める方法
- ・歯に被せる方法
- ・歯に貼り付ける方法
虫歯などで開いた穴にセラミックの詰め物を詰める治療法が1つ目です。
また、このセラミックの詰め物をインレーと言います。
歯を全体的に削ったり歯の根に及ぶような治療を行ったとき、審美歯科の際などに歯の形のセラミックの被せる治療法もあります。
この、歯に被せるセラミックはクラウンという名称です。
最後は、セラミックを歯に貼り付ける方法で、ラミネートベニアと言われるもの。
こちらは付け爪を付けることをイメージするとわかりやすく、歯の表面を削り、貝殻のような薄さのセラミックを歯に貼り付ける方法です。
セラミック治療のメリット・デメリット
高額であるということや自分の歯を削って治療するということから、治療で失敗はしたくないという人がほとんどでしょう。
メリットとデメリットをしっかり確認してから、治療を受けるかどうかをきちんと見極めてください。 それぞれのセラミックの細かな特徴についてより詳しく知りたいという方は、コチラの「
セラミックの種類・特徴と選ぶ際に抑えるべき点」の記事をご覧ください。
セラミック治療のメリット
大きなメリットとしては、
見た目が良いことが挙げられます。
自分の歯の色に合わせて作ることができるため、周りからも気付かれにくく、歯科医でもパッと見ただけでは気付かない場合もあるほどです。
保険適用治療の銀歯やプラスチック素材の詰め物・かぶせ物のように、変色してしまう懸念もなく、長い間美しい状態を保つことができる点もメリットです。
さらに汚れが付着しにくく、虫歯になるリスクも軽減できます。
また、主に審美歯科の目的で使われるラミネートベニアでは、通常のホワイトニングやすきっ歯治療より、自分の歯を削る部分が少ないこと、治療に通う回数が少なく済むことがメリットと言えるでしょう。
セラミック治療のデメリット
デメリットとして第一にあげられる点は、
保険適用外なので費用が高額になってしまうことです。
1本の歯につき数万円の費用が必要になるため、治療する歯の本数が多ければ多いほど費用も高額になります。
次に、自分の歯を削らなければいけないということ念頭に置いて、治療の決断をする必要があることです。
削った歯は元に戻すことはできませんので、治療に入る前はしっかり検討してください。
最後に、陶器と同じ素材なので、割れてしまう可能性があることも覚えておきましょう。
特に歯ぎしりの癖がある人や、嚙み合わせが強い人は注意が必要になります。
強度については、就寝時にマウスピースを着用するなどして、リスク回避をすることも可能なので、心配な方は歯科医に相談してみると良いでしょう。
前述のラミネートベニアには、貼り付けているところが外れてしまったり、欠けてしまったりするリスクがあります。
セラミックと銀歯の違い
最後は、セラミックと銀歯の違いを比較していきましょう。
それぞれのメリットとデメリットも交えながら紹介します。
費用
銀歯は基本的に保険適用の治療のため、費用が安いのが特徴です。
保険適用外のセラミック治療と比較すると、セラミック治療は1本約3〜7万円、銀歯は約2〜4千円と、違いは一目瞭然です。
セラミックと銀歯は、見た目はもちろんですが、費用面の違いが大きいと言えるでしょう。
強度とそれによる治療箇所
銀歯は金属を使用するので、強度があり奥歯などの力が加わる箇所にも安心して使用することができます。
反対に、セラミックは陶器と同じ素材のため、強い衝撃が加わると割れてしまう可能性があるので注意が必要です。
セラミックを選択する場合、奥歯の治療の際は、より強度の高い種類のものを選ばなければいけません。
その場合は、費用も変動しますので注意しましょう。
目立ち具合
銀歯は銀色の金属を使用するため、他の白い歯と並んで見ると目立つ点がデメリットです。
一方セラミックは、自分の歯の色に合わせることが可能。
そのため、前歯やそれに近い歯の治療の場合には銀歯ではなくセラミックを選択したいと思う方も多いようです。
金属が溶け出す可能性
銀歯の場合は、時間の経過とともに金属が溶け出したり錆びたりする可能性があります。
よって、歯や歯ぐきの変色を引き起こす場合も。
上記のような症状が起きた場合は、再度治療が必要になる可能性を理解しておく必要があるでしょう。
一方、セラミックは金属ではないため、溶け出す心配はなく、劣化も少ないと言われています。
金属アレルギー対応の可否
金属アレルギーの方は、金属を用いる銀歯による治療が不可の場合があります。
また、金属アレルギーではない方でも経年劣化により金属が溶け出した影響で、金属アレルギーを引き起こす可能性が高くなってしまうことも。
その点、セラミックは金属でないため、アレルギーの方も安心して使用できます。
治療の特性をしっかり把握しましょう
いかがでしたでしょうか。
この記事を読むことで、セラミック治療のメリットとデメリット、銀歯との違いについてご理解いただけたと思います。
それぞれの治療の特性をきちんと把握しておくことで、治療方法を選択する際の判断材料となるでしょう。
当院では、基本に忠実かつ丁寧な治療を通じて患者様への負担の少ない施術を行います。また予防歯科にも注力しており、患者様の天然の歯を守るべく歯のケアに対しての指導も行っております。
歯医者をお探しなら、ぜひ
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2023-03-14 00:00:00
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白く美しい歯や綺麗な歯並びは、顔の印象を明るく爽やかにし、まわりの人に清潔感ある印象を与えられます。
そんな美しい歯や口元は、審美歯科での治療によって目指すことが可能です。
口腔内の健康と見た目の美しさの両方を満たすことができる審美歯科は、歯のケアをしながら、より白く綺麗な歯を求める人にぴったり。
しかし、興味はあるものの「治療費が高額になるのでは?」「自分の悩みに合ったメニュー内容はある?」などの不安がある方もいるのではないでしょうか。
今回は、そんな人に向けて審美歯科で行う治療の内容や、メリット・デメリットをご紹介します。
審美歯科について
一般的な歯科診療では、虫歯や歯周病などの治療、歯を失った場合などによく噛めるよう補うなどの「機能面」で歯の治療を行いますが、「美観面」で歯や口元をより美しく見せる治療を行うのが審美歯科です。
審美歯科では、歯を白くしたり、変色した差し歯を自然な色のものにしたりと、通常の歯科治療だけでは得られない見た目の美しさをプラスすることが可能です。
ひとくちに審美歯科といっても、人それぞれの悩みや希望によって様々な治療方法があります。
続いて、審美歯科の主な治療メニューをご紹介します。
ホワイトニング
コーヒーなどの飲食物によってついた着色汚れを、専用のホワイトニング剤を塗布することで少しずつ白い歯にしていく治療です。
オールセラミッククラウン
セラミック製のかぶせ物のことで差し歯ともいいます。
保険治療で使用されるプラスチックや金属と違い、天然の歯に近い白さと美しさがあり、変色や劣化がないという特徴があります。
ホワイトニングや矯正をする目的で使用するほか、虫歯治療によって削った歯にかぶせたり、使用中の金属のかぶせ物の劣化が気になったときに差し替えたりします。
ラミネートベニア
前歯の表面を削って薄いセラミックを貼り付ける治療。
神経を抜いた歯を白くしたり、歯の間のすきまを整えたりという目的で使用します。
メタルボンド
金属の土台にセラミックを焼き付けた強度の高いかぶせ物のことで、虫歯治療によって削った歯にかぶせます。
自然な白さと頑丈さがあり、奥歯に使用するのに適しています。
一方で、金属が溶けだすことで歯肉が黒ずむなどのデメリットもあるため、心配な方はオールセラミッククラウンを使用する方が良いでしょう。
クリーニング
普段の歯磨きでは取り除けない歯の表面やすき間に付着した歯垢や歯石を専用器具で清掃します。
こちらは通常の歯科でも受けることが可能な治療です。
審美歯科のメリット
続いて、審美歯科で治療やケアをすることのメリットをご紹介します。
見た目の自然さと美しさを追求した治療を受けられる
同じ治療でも、通常の歯科では歯の機能の改善を目的とするのに対し、審美歯科では機能の改善にプラスして、見た目の美しさも追求した治療を受けられるメリットがあります。
例えば、一般的な虫歯治療では詰め物やかぶせ物としてプラスチックや銀歯を使うのに対し、審美歯科では白くて透明感のあるセラミックを使い、他の歯と自然に馴染むよう治療します。
歯の健康を守りながら、自然さと美しさも求めたいという人は大きな満足感を得られるでしょう。
歯を美しくすることにより精神面でも良いことが
審美歯科では、見た目にこだわった治療ができるため、口元に関するコンプレックスを取り除くことが可能です。
それによって大きく口を開けて笑えるようになったり、人との会話を積極的にできたりといった精神面でのメリットも得られるでしょう。
審美歯科のデメリット
審美歯科の治療は通常の歯科診療とは異なる面があり、戸惑うこともあるかもしれません。治療をする前に、審美歯科のデメリットも知っておきましょう。
自費診療なので費用が高くなる
同じ治療でも、通常の歯科での保険診療であれば比較的安価に治療することができます。
それに比べ、審美歯科は保険適用外での治療が一般的。
自費診療なので費用の負担が大きくなります。
歯科でのカウンセリングの際に、費用面での説明も受けておくと安心でしょう。
歯を削る量が多くなる
審美歯科での治療に用いられることの多いセラミック。
歯にセラミックをかぶせる場合は、ある程度の厚みを必要とするため、もとの歯を大きく削らなければいけません。
歯を削ったことによってしみたり痛みが生じたりする場合は、神経治療も必要になります。
審美歯科で「美しい歯」を手に入れましょう
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことで審美歯科のメリット・デメリットについてご理解いただけたと思います。
歯や口元の美しさにこだわりたい方は、かかる費用なども含めて審美歯科に相談してみてください。
当院では、基本に忠実かつ丁寧な治療を通じて患者様への負担の少ない施術を行います。また予防歯科にも注力しており、患者様の天然の歯を守るべく歯のケアに対しての指導も行っております。
歯医者をお探しなら、ぜひ
長崎県大村市の大村ファミリー歯科へご来院ください。
2023-03-07 10:31:25
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