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歯が抜けたままだとどうなる?想定されるリスクと治療法

歯が抜けたままだとどうなる?想定されるリスクと治療法

歯が抜けてしまったものの、「特に不自由もないから」とそのままにしてい ませんか? 歯がなくて困ることもなく、痛みもない、歯科医院に通う時間もないとなれば、放置してしまうこともあるでしょう。
しかし歯を抜けたままにしておくことは、さまざまなリスクを高めてしまう行為。
時には抜けた場所だけではなく、他の歯にも影響することもあるのです。
本記事では、歯が抜けてしまう原因から、放置することで想定されるリスク、その治療法まで解説していきます。
抜けたままの歯がある方もこの記事を参考にしてきちんと治療し、健康な口内環境を目指しましょう。
 

歯が抜ける原因

そもそも歯が抜けてしまう原因には何があるのでしょう? 公益財団法人8020推進財団が行った「第2回永久歯の抜歯原因調査」 によると、その内訳は以下の通りになります。
 
  1. 歯周病37.1%
  2. う蝕(虫歯)29.2%
  3. 破折(歯の折れ・かけ)17.8%
  4. 埋伏歯(埋まっている親知らず)5%
  5. 矯正1.9%
調査の結果から、歯周病・虫歯は歯が抜ける原因の中で大きな割合を占めていることがわかりました。
年齢別に見てみると、40歳以降はう蝕の割合が減り、80歳以降でまた増加。
歯周病と破折は、35歳以降年齢と共に増えています。
また矯正は、20歳未満で他の年代よりも高い割合となっていました。
 

歯が抜けたまま放置するリスク

続いて、歯が抜けたまま放置するリスクについて解説します。
 

リスク1:嚙み合わせの悪化

歯が抜けた部分は噛み合わせることができなくなり、噛み合わさっていた歯が伸び出る恐れがあります。
また抜けた歯の隣にある歯が傾く、移動することでより噛み合わせが悪化し、顎関節症などを引き起こすのです。
 

リスク2:顔の見た目の悪化

本来あるべき場所に歯がないこと、さらに嚙み合わせの悪化によって見た目にも変化がでてしまいます。
顔のバランスが崩れてゆがんだように見えたり、歯が抜けた場所によっては笑ったときの見た目も損なわれたりします。
また噛む力が弱くなることで顔の筋力も低下し、しわやたるみが増え、頬も下がり、顔が老けて見える可能性もでてくるのです。
 

リスク3:口臭の悪化

歯が抜けた穴に食べカスがたまっていきます。
歯磨きやうがいである程度は取り除けますが、完全には取り除けないため、食べカスから発生した異臭で口臭が悪化するのです。
 

リスク4:虫歯・歯周病

歯が抜けた穴に食べカスが残っていると、周囲の歯にも悪影響を及ぼします。
その部分が感染の元となり、他の歯が虫歯や歯周病になる、または悪化させることも考えられます。
 

リスク5:消化器への負担

食べ物がよく噛めなくなるため、消化器にも負担がかかり、胃腸の病気を引き起こすこともあります。
 

リスク6:痴呆症

嚙み合わせが悪くなって嚙む力が弱くなると、脳へ刺激が行きにくくなり、痴呆症の原因となるとされています。
歯を失ったままでは、きちんと治療した場合と比べ痴呆症の発症リスクが1.9倍になるとの調査もあるので、影響は大きいと言えます。
 

リスク7:発音障害

歯が抜けて隙間ができるとその部分から空気が抜けてしまい、発音がしにくくなり、発音障害になってしまうこともあります。
 

リスク8:治療費が高額

歯を抜けたままにすると、口の中の環境や歯並びの変化によって、これまで挙げてきたようなさまざまなトラブルが起こります。
トラブルが進行するほど治療にも時間がかかり、結果として治療費が高額となるケースが多いのです。
 

歯が抜けたときの治療法

適切な治療法とは、どのようなものなのでしょうか? それぞれの治療法について、メリットやデメリットに触れながら見ていきます。
 

治療法1:インプラント

歯が抜けた部分に、人工的な歯の根元を埋め込み、人工的な歯の被せ物をつける施術です。
インプラント治療には、以下のようなメリットがあります。
 
  • 本物の歯に最も近いつくりなので見た目に違和感が出にくく、噛み合わせも安定する
  • 抜けた歯のみに施術するため、周囲の歯を傷つけない
  • 自分の歯と同じように食事を楽しめる
  • きちんと噛めるので、しわやたるみを防げる
  • メンテナンスさえすれば、半永久的に使える
  • 隙間が埋まり、しっかり発音できる
続いて、デメリットは以下の通りです。
 
  • 歯の根元を埋めこむ手術を行わなければならない
  • 骨組織の再生治療を行う必要がある場合は、治療期間が長くなる
  • 治療費が高額となるケースが多い
  • 事前に行う検査によっては、施術できないことも
インプラントは、より元の歯に近い状態に戻したい方にぴったりです。
 

治療法2:入れ歯

入れ歯は、複数の歯が抜けた場所に人工樹脂で繋げた人工歯を入れ込み、固定する治療法です。
すべての歯がなくなっているときは総入れ歯、一部分のみ歯がないときは部分入れ歯を使用して治療します。
入れ歯には以下のようなメリットがあります。
 
  • 一部保険適応のため、治療費が安価になるケースが多い
  • さまざまな形状のものがあるため、症状や口内のつくりに合わせたものができる
  • ブリッジ治療では対応できない3本以上の歯に対応可能
続いて、デメリットは以下の通りです。
 
  • 取り外してのお手入れが必須
  • 顎の骨が後退し、安定しないことがある
  • 本来の歯と同様には噛めないため、顔が老けてしまう恐れがある
  • 慣れるまで違和感がある
  • 固定する金具に食べカスがたまり、周囲の歯が虫歯になりやすい(部分入れ歯)
  • 入れ歯を固定する歯の寿命を縮めてしまう(部分入れ歯)
  • 金具部分の見た目が悪い(部分入れ歯)
  • 入れ歯が外れ、食事や会話がしにくくなることがまれにある(総入れ歯)
  • 味がわかりにくかったり、固いものが噛みにくくなる(総入れ歯)
入れ歯は、複数の歯の治療が必要かつリーズナブルに済ませたい方におすすめの治療法です。
 

治療法3:ソケット

歯茎に独自のシリコーンを用いた、新しいタイプのやわらかい入れ歯です。
ソケットには以下のようなメリットがあります。
 
  • 最短2回の通院で完成する
  • 歯を削らないので、歯の寿命が縮まらない
  • 噛んだときに痛みがなく、固いものもよく噛める
  • 強度や耐久性が高い
  • 口を開けても目立ちにくい
またデメリットは以下の通りです。
 
  • 保険適用外のため、治療費が高額
  • 定期的なお手入れが必須
1~2本の歯が抜けており、できるだけ早く痛みのない仕上がりにしたい方に向いています。
 

治療法4:ブリッジ

抜けた歯の両隣の歯を削り、抜けた歯と削った両隣の歯に繋がった被せ物をする治療法です。
入れ歯と異なり取り外し式ではありません。
ブリッジには以下のようなメリットがあります。
 
  • 治療の場所によっては保険適応のため、治療費が安価になるケースがある
  • 入れ歯よりも安定感があり、違和感も出にくい
  • インプラントよりも短期間で施術できる
デメリットは以下の通りです。
 
  • 両隣の健康な歯を削る必要がある
  • 両隣の歯の寿命が縮む
  • 歯の間に隙間ができてしまい、発音しにくい可能性がある
  • ブリッジと歯茎の隙間に食べカスが詰まり、虫歯や歯周病につながることがある
抜けている歯が1~2本で、できれば安価に治療したい方に合った治療法です。
 

歯は抜けたままにせず、早めに歯科医院で治療を

本記事を通じて、歯を抜けたまま放置するリスクや治療法について理解できたのではないでしょうか? 歯を抜けたままにしておくと、さまざまなリスクを引き起こす恐れがあります。
抜けたままにせず早めに適切な治療を行うようにしましょう。
当院では近年注目のコンフォートソケットを取り扱うなど、歯が抜けた場合にも安心して治療を受けることができます。
長崎県大村市で歯医者をお探しの方は、ぜひ大村ファミリー歯科までご来院ください。

2022-12-13 13:04:28

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