虫 歯の治療だけでなく、歯の矯正やホワイトニングでも使われている「セラミック」。
セラミックは、保険治療で使える白い詰め物「コンポジットレジン」よりも強度があって劣化しにくく、食べ物での着色や時間の経過による変色が起こりにくいのが特徴です。
ひと言「セラミック」と言っても、オールセラミックやメタルボンドなど、いくつか種類があります。
今回は、ジルコニアセラミック、オールセラミック、ハイブリッドセラミック、メタルボンドの4種類のセラミックの特徴とメリット・デメリットを紹介します。
セラミック治療を検討している人は、セラミックの種類を知ることで、自分にぴったりなセラミックを見つけることに繋がるでしょう。
ジルコニアセラミックの特徴
ジルコニアセラミックは、
セラミックの一種である「ジルコニア」を使った被せ物・詰め物です。
人工ダイヤモンドとも言われているジルコニアは、セラミックの中でも割れたり壊れたりしにくく、通常のセラミックの10倍以上の強度があると言われています。
そのため、前歯だけでなくかみ合わせの力が強い奥歯にも使用可能です。
すべてをジルコニアで作ることもできますが、土台をジルコニア、表面をセラミックにすることで、ジルコニアの強度とセラミックの見た目の美しさを兼ね揃えることができます。
また、金属を使用していないので、金属アレルギーの人でも使用可能です。
しかし、強度があるゆえに加工が難しく、複雑な治療に向いていないという点はデメリットと言えるでしょう。
また、保険適用外での治療となり、保険適用の銀歯やコンポジットレジンと比べると高額で、前歯のクラウン1本の価格は、11万円~22万円が相場です。
オールセラミックの特徴
オールセラミックは、
すべて陶材で作られた被せ物・詰め物のことです。
金属を一切使わず、ほかのものを混ぜたり被せたりしていないので、透明性が高く、見た目が一番美しいと言われています。
もちろん、金属アレルギーの人でも安心して使用できます。
長年使用しても黄ばむなどの変色がなく、歯茎とオールセラミッククラウンとの境もきれいなままです。
美しさを最も重要視する人は、オールセラミックを選ぶのが良いでしょう。
しかし、強度はジルコニアセラミックに劣り、強い衝撃で割れたり欠けたりすることがあるため、どの歯でも使えるわけではありません。
そのため、奥歯などの強度がいる歯には使いづらいということを覚えておきましょう。
また、オールセラミックも審美治療に含まれるため、保険適用外となり費用は高額になる傾向です。 前歯のクラウン1本の価格は、8万円~17万円が相場です。
ハイブリッドセラミックの特徴
ハイブリッドセラミックとは、
プラスチック(レジン)とセラミックを混ぜた歯科樹脂です。
プラスチックを混ぜているため、ほかのセラミックよりも比較的安いのが特徴で、前歯のクラウン1本の価格は、5万円~11万円が相場です。
また、保険適用で使用するコンポジットレジンより、本物の歯に似ており、見た目が良いのがメリットと言えるでしょう。
金属を一切使用していないので、金属アレルギーの人でも使用できます。
ハイブリッドセラミックを詰め物として使用する場合は保険適用外ですが、2020年4月以降では、上顎および下顎の6番目の歯の被せ物でのみ保険適用が認められています。
ただし、上下左右の7番目の歯が4本とも残っていることが条件になっているので注意しましょう。
一方、オールセラミックに比べると見た目の美しさが劣り、プラスチックが混ざることで長年使用し続けると変色する点がデメリットです。
強度も金属に比べると十分ではないので、割れたり欠けたりする恐れがあります。
メタルボンドの特徴
メタルボンドは、
土台に金属を使用し、表面をセラミックで覆った被せ物です。
金属を使っているので、ほかのセラミックよりも強度があるのが最大の特徴でしょう。
そのうえ、表面はセラミックを使用しているため、オールセラミックには劣るものの、見た目も本物の歯に寄せて、きれいに仕上げることができます。
中身の金属を酸化しにくい貴金属にすれば、金属が溶け出すことでの歯茎の変色や金属アレルギーが起きる可能性も低くなります。
しかし、金属アレルギーがまったく起こらないというわけではないので、金属アレルギーの人は使用を控えたほうが良いでしょう。
メタルボンドもほかのセラミックと同様に保険適用外で、前歯のクラウン1本の価格は、オールセラミックと同じ程度の8万円~17万円が相場です。
また、角度によって、裏側の金属部分が見えてしまうこともあります。
セラミック治療の特徴を抑えておきましょう
それぞれのセラミックの種類の特徴について紹介してきましたが、実際に治療をする際にはそもそもの治療のメリット・デメリットを事前に理解しておくことが重要です。
それらの特徴を理解した上で本当に必要かどうかを判断してみてください。
詳しくは、コチラの「セラミック治療のメリット・デメリットと銀歯との違い」の記事をご覧ください。
セラミックの種類と特徴を知ると選ぶポイントがわかる
いかがでしたでしょうか?
この記事を読んでいただくことでセラミックの種類とその特徴についてご理解いただけたと思います。
見た目を最も重要視する人、強度を望む人など、選ぶポイントはさまざまです。
セラミックの種類と特徴を知り、ご自身に適したセラミックを選びましょう。
当院では、基本に忠実かつ丁寧な治療を通じて患者様への負担の少ない施術を行います。また予防歯科にも注力しており、患者様の天然の歯を守るべく歯のケアに対しての指導も行っております。
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長崎県大村市の大村ファミリー歯科へご来院ください。
2023-03-22 00:00:00
歯の豆知識