子供が虫歯になったとき、「どう対処して良いか分からない 」「乳歯だから歯科医院に行くのを迷っている 」といった声が聞かれます。
虫歯は1度なってしまうと再発しやすく、何度も治療をしなくてはいけません。
虫歯にならないために予防をきちんとするのはもちろんですが、なってしまった時の対処法を知っておくことも大切です。
本記事では子供の虫歯について知りたい方に向け、虫歯になった時の対処法と、虫歯になる原因を解説していきます。
いざ子供が虫歯になった時に慌てず対応できるよう、しっかりと対処法と原因を把握しておきましょう。
子供が虫歯になったら
子供が虫歯になったら、
とにかく早めに歯科を受診することが大切です。
乳歯は永久歯と比べてエナメル質が薄く、虫歯が早く神経に達してしまうため、虫歯になりやすいとされています。
子供の虫歯は進行も早いので、保護者の判断で様子を見るのではなく、早期の歯科受診が適切な対処なのです。
「歯医者が嫌い」「歯磨きが苦手で磨かせてくれない」といった場合には、子供の虫歯になかなか気がつけません。
どうすれば虫歯に気がつくことができるのでしょうか?
子どもの虫歯のサイン
子供が「歯が痛い」と言ったら、知覚過敏や生え変わりの痛みなどの可能性もありますが、虫歯という場合も少なくありません。
また保護者が仕上げ磨きの時に気がつける虫歯のサインもあります。
「歯の表面に白色の斑点のようなものがある」「奥歯にある溝が黄色っぽくなっている」これらは虫歯のサイン。
穴が開く少し手前の初期虫歯になっている可能性があります。
丁寧に歯磨きをすれば虫歯が進行するのを食い止められる場合もありますが、そのままだと進行してしまうので、歯科を受診しましょう。
子供が虫歯になる原因
ここでは虫歯の原因について見ていきます。
原因1:母子感染
生まれたての赤ちゃんの口内には、虫歯菌は存在しません。
身近な大人、母親や父親などと同じ食器を使ったり、噛んだものを与えたり、キスなどのスキンシップをとることで感染してしまいます。
食器などの共有を避け、噛んだものを食べさせないようにしてください。
また大人の口内に虫歯菌が多いとそれだけ感染のリスクも高まりますから、保護者の定期的な歯科通院も大切です。
原因2:歯が生えてくる
虫歯菌は硬い組織がなければ定着できない性質を持っているため、歯が生えていなければ虫歯菌は定着しません。
乳歯が生えそろう2歳前後の時期に虫歯菌がうつっていなければ、それ以降虫歯になりにくいとされています。
歯が生え始めてから生えそろうまでの間に、しっかりと感染しないための対策をとることが重要です。
原因3:だらだら食べている
口内では、歯からカルシウムが溶け出し、そのカルシウムがまた歯に戻るというサイクルが繰り返されています。
歯がカルシウムに戻るには時間がかかりますが、口内に食べ物が常に入っている状態だと歯が溶け続けてしまいます。
すると虫歯になってしまう、という訳です。
おやつなどを常につまんでしまう、ジュースなど甘い飲み物で水分を摂っているという場合は要注意。
カルシウムが歯に戻れるよう、食後の歯磨きや食べる時間を決める、お茶など甘くない飲み物で水分補給するなど対策しましょう。
子供が虫歯になったときの対処法
子供が虫歯になってしまった場合には、どのように対処すればよいのでしょうか?虫歯で痛がっているときの対処法についても見ていきましょう。
対処法1:歯科医院を受診
子供の虫歯が分かった時に歯科医院が営業していれば、まず受診してください。
症状が軽くても後々悪化して治療に時間がかかってしまう場合もあるため、分かった時点での受診がポイントです。
虫歯の種類と歯科医院での治療法は以下のようになります。
- 初期段階(C0):フッ素塗布の上経過観察
- 軽度段階(C1):少し削って蓋をする。
基本的に1回で治療完了
- 象牙質まで到達(C2):削って蓋をするか、場合によっては型を取って後日詰め物
- 神経まで到達(C3):神経をすべて取るか、一部残す治療を行う
- 虫歯で歯が崩壊(C4):基本的には抜歯。
場合によっては補強する治療を行う
かかりつけの歯科医院が営業しておらず、症状が軽いものであれば営業時間になるまで様子を見るのも良いでしょう。
ただし痛みや腫れがひどい場合には、休日や夜間の診療を行う歯科医院を探し、受診するようにしてください。
歯科医院を受診するまでの間、痛みを和らげたい時には以下の対処法があります。
対処法2:小児用鎮痛剤の使用
痛みが強い場合は、市販のものでも構いませんので小児用の鎮痛剤を使用します。
必ず用法・用量を守って飲ませましょう。
少量でも大人用の鎮痛剤を子供に使用すると副作用が出やすくなってしまうので、飲ませないでください。
対処法3:頬を冷やす
手元に鎮痛剤がない場合、薬を嫌がる場合には痛がっている側の頬を冷やすようにしましょう。
濡れタオルやシートの冷却シートなどを使って、冷たくなりすぎないように様子を見ながら冷やしてあげてください。
子供が虫歯になったら、早めの歯科受診が大切
いかがでしたでしょうか? 本記事を読むことで、子供の虫歯の原因や対処法について分かっていただけたと思います。
子供の虫歯に気づいたら、できるだけ早めに歯科を受診することが重要です。
大村市の「大村ファミリー歯科」は、イオン大村ショッピングセンターの中にあり、子供連れでも通いやすい歯科医院です。
仕上げ磨きの指導や虫歯予防のフッ素塗布、虫歯になりやすい歯に被せ物をするシーラントなど、子供向けの治療に力を入れています。
長崎県大村市で歯医者をお探しの方は、ぜひ大村ファミリー歯科までご来院ください。
2022-07-01 11:43:00
歯の豆知識